【全般の事項について】
Q.バーコードのチェックデジットってなんですか?
A.数列をある一定の法則で計算された数字を、その数列の末に付加したもの。バーコードリーダーの誤読を防ぐために、使われていましたが、バーコードリーダーの性能が上がり、誤読が少なくなりました。これから、図書館の電算化をお考えの場合は、チェックデジット無をおすすめします。
Q.流通している書籍にはバーコードが2段に印刷されていますがそれを貸し出しで利用できませんか?
A.書籍に印刷されているバーコードは、2種類あり、1つはISBNバーコードで、もう1つは価格とCコードバーコードです。
このバーコードはいわば商品番号と値段です。同じ本を複数冊所蔵する場合、これら番号はすべて同一で区別がつきません。ですからこのバーコードを利用して貸出返却はできません。必ず個別館の蔵書バーコードを印刷、もしくは購入して、貼り付け作業を行ってください。
Q.個別館バーコードとISBNバーコードの
違いは?
A.個別館バーコードは、図書館内で有効な図書館独自の図書のIDすなわち、蔵書番号や備品番号とおなじ性格のものです。ISBNバーコードは、世界的にルールが決まった書籍の商品番号です。
Q.すでにエクセルで蔵書データが作ってある。このデータを利用できないだろうか?
A.データの作り方によっては可能な場合も当然あります。しかし、残念ながら十分なデータ入力がされているケースはまれで、利用できないことがほとんどです。使えないデータの理由は大きく分けて2つです。
(1)データ項目不足
多くのデータは図書館担当ではなく校務主任等が蔵書管理というより備品管理的に作成する場合が多いようです。ISBNコードの欠落(抜けている)はもっとも多い事象です。書店の発注用管理コードであるISBNはごくごくまれに間違いがあるので、まるで役立たない様にいうデータ会社もありますが、決してそうではなく、99.9%は正しくて実用上全く問題はありません。その広い普及度合いからも、きわめて有用なデータです。(そうでなければ書店業界の発注に使われるはずがありません。)ISBNコードがあれば、その書籍を特定することが容易です。MARCを使用する時にそれをキーコードにすることでデータのクリーニング(総入れ替え)が可能です。
その他にも書名ヨミ、著者ヨミの欠落はよくあります。これらの欠落はISBNコードがそもそも付いていない書籍のデータ項目の欠落を意味します。こういったデータで電算化した場合、あとで「ヨミで検索できない」という現象となって現れます。
そもそもキーボードでの入力なので、作業者により書誌データ作成の際のルール(目録規則)の徹底は困難です。すると書誌データにばらつきが出ます。たとえば「まんが日本の歴史 3巻 平安時代のくらしを考えよう」という本で、どれが書名かを作業者全員に徹底できますか。
(2)蔵書に手書きされている蔵書番号を利用してデータが作ってある。
学校独自様式で作ったデータの蔵書番号は、蔵書実物では表紙の裏に小判型蔵書印とともにボールペンで書いてあるだけのことがほとんどです。するとデータと本を一致させる作業、すなわちバーコードラベルをその蔵書番号に一致させて印刷し、かつその1冊を全蔵書から探し出し貼り付ける必要があります。データに合わせてバーコードラベルを貼り付けるのです。まさに、大カルタ取り大会の様相を呈します。人海戦術で、しかもさほどのスキルを要しませんから小学校高学年以上なら十分可能な作業だが、なかなか大変です。しかも、その蔵書番号が数百番単位で重複していることがよくあります。紙ベースでは不問ですがコンピュータの世界では同じ番号が2つ存在することは許されません。これは電算化しなければ顕在化しなかった問題です。
【資源共有について】
Q.学校図書館と公共図書館との連携とは具体的にどういうことを指すのでしょうか?
A.基本的に、学校図書館では足りない資料、情報を公共図書館にサポートしてもらうという体制が基本です。たとえば公共図書館の団体貸出を利用する、公共図書館司書のリファレンスサービスを享受する、その他にリサイクル図書等も連携の一つです。
公共図書館が住民サービスの一環としてインターネット検索できる状態であれば、学校から検索することも当然できるわけです。よく公共図書館と同じシステム、同じMARCでなくては、とお考えになる方がおいでですが、全く心配無用です。むしろ同じシステムを利用して特定の業者独占を助長するほうが地方自治においてマイナスでしょう。
Q.公共図書館における相互貸借はありますが学校で同じことができるのですか?
A.もちろん可能です。しかし、学校間でのカリキュラム調整や運搬業務経費(文書交換の従来の便では運び切れません。)誰が図書館から出してきて荷造りして発送するか、当然、返却時も同じ作業です。また紛失のルール等を考えると課題は山積です。ある程度の時間をかけて学校間のコンセンサスを得ることが肝要です。
相互貸借の前に「知的資源共有」を当社は提唱しております。「資源共有」の中でももっともIT化のメリットがあるのが知識の集約です。「この本は○年生に人気がある」「この単元でこの本はたいへん役に立った」といった「こども」や「先生」、「司書」による情報を蓄積し役立てます。
【MARC(マーク)について】
Q.MARC(マーク)ってなんですか?
A.カンタンに申しますとMARCとは【Machine
Readable
Cataloging】の略称で、世の中に出版されている書籍の書名、副書名、著者名等を収集し図書館利用に適した形で整理した膨大なデータベースです。市場には3社ほどのMARCが出回っておりますが、日書連MARC以外のMARCは10倍以上高価で、しかもそれを導入した場合には、一部特定業者しかそのデータを活用できなくなり大多数の書店の排斥につながる結果になります。
なお、[図書館情報学用語辞典 日本図書館情報学会用語辞典編集委員会編]では、以下のように定義されています。
【書誌記述、標目、所在記号などの目録記入に記載される情報を、一定のフォーマットにより、コンピュータで処理できるような媒体に記録すること、または記録したもの】
※日書連MARCの詳細については、こちらを参照して下さい。
Q.TRCマークは使えますか?(図書館流通センター様商品)
A.TRCマークを直接、弊社の図書館システムに取り込むことはできません。
しかし、基本的に、書名、著者等の書誌構造は基本的に同じですので、弊社の製品の取り込み形式に合わせることでTRCに限らずほとんどのMARCが使用可能です。
情報BOXでは日書連MARCをおすすめし、特化して使用しておりますので日書連MARCを使っていただきたいと思っております。
Q.TRCD
Jrを利用してデータを蓄積してきました。それを利用できますか?
A.蓄積したデータ形式から情報BOXへ変換して取り込むことは可能です。初期導入時のみ、こちらで、そのデータの投入作業を代行させていただきます。
それ以後の新刊等に関しては、日書連MARCを使って、データを作成してください。
Q.日外アソシエーツとはどういう関係ですか?
A.日外アソシエーツは、トーハン、日販、紀伊国屋書店の計4社で日外Bookデータを協同作成しています。日外アソシエーツは、そのデータを元にオンラインサービスを運営しております。そのサービスは日外BookPlusスクールサービスと称しますが、その提供、契約、集金等の業務を代行しているのが当社です。日外BookPlusスクールサービスは小中高等学校およびその他中小図書館に対して有用な情報を廉価にインターネットを利用して効率的に提供可能です。内容要旨、目次、表紙画像、キーワードなど
Q.日書連MARC(マーク)とKS
BooK データBasicは違うものですか?
A.データのクリーニング作業をやり直し、KS
BOOK データBasicから日書連MARCに呼称を変更致しました。
Q.情報BOXは大阪屋OPL
MARCには対応していますか?
A.OPL原簿MARCを変換することで取り込み可能です。
Q.大阪屋OPL
MARCと日書連MARCは何が違いますか?
A.日書連MARCのオリジナルデータ作成に大阪屋OPL
MARCを利用しています。現在、大きな違いとしては以下の様なものが挙げられます。
(1)日外データと同定作業したMARCナンバーの付与(KSナンバー)
(2)半角カタカナの不使用
(3)単位記号を漢字で統一
(4)JAPAN/MARCに近いTAG形式での管理
【ソフトウェア運用について】
Q.個人の会員カードは必ず作らなくてはいけませんか?
A.小規模の学校様であれば利用者バーコード一覧表をクリアーブックに収納することで対応可能ですが、会員カードと本をそろえた状態でバーコードリーダーで読ませると、本の貸出がもっとも効率よくでき短い休み時間でも行列に対応できます。全校児童生徒150人を超える学校様では会員カードを作っていただくことをおすすめ致します。
Q.利用者の進級処理ってなんですか?
A.利用者のバーコードは一度作れば卒業まで同じものを利用できるような仕組みです。一方、さまざまな資料はクラス毎、出席番号順に印刷されると便利です。進級処理とはクラス替え、出席番号変更があるために個人データの更新する必要が出て、それを修正する処理です。情報BOXサーバーの進級処理は非常にカンタンで、新学年の名簿を読み込ませるだけで、名前の文字を検索させ、一致させるという現在もっとも効率が良いと言われている仕組みで進級を行います。
Q.電算化するのは良いが今後購入する書籍にバーコードを貼って納品してほしい。地元書店が対応してくれるかどうかわかりますか?
A.当社では学校の電算化支援とともに、書店組合活動の一環で学校へ納本する書店支援も同時に行っております。書店には「本屋ツール」と言うソフトを提供しており、納本時にバーコードを貼ったり、データを作成したりして先生のお仕事を省力化するのに役立つ存在になろうとしています。なお、書店によっては対応が出来ない場合がありますが、そういった書店のサポート組織も組合で用意しております。教育システムにご相談ください。
【ソフトウェアサポートについて】
Q.ソフトウェアのサポートはどういう仕組みですか?
A.利用方法、操作方法については電話にてお答えさせて頂いております。ソフトの画面を表示させて同じ画面を前にしてご連絡ください。ソフト初期導入が終わり運用が始まるとお問合せほとんどなくなり、年1回進級処理だけ電話が集中します。(年に1回しかしないので慣れるまで至らないようです)
その上で機器の故障が疑われる場合は機器納入店、メンテナンス請負業者にお申し付けください。
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